from 野村尚義

■”求められ、選ばれる人”になるということ

こちらの記事でもお伝えしたことですが、

あなたが自分の価値を最大化し、その価値を必要な人に伝えられること。
ひいては、あなたが”求められ、選ばれる人”になること。
がこの講座の目的でした。

では”求められ、選ばれる人”になるとは、どういう状態か?
わかりやすい例でお伝えしましょう。

 

先週、妻の友人の相談に乗りました。

その方は、元バリバリのトップセールス。数々の記録と伝説を持つ方です。
ですが出産を機に家庭に入り、子育てを一番のミッションと置いていました。
そうするうちに子供も大きくなり、仕事に復帰したい思いが強くなってきます。

そこで子供の成長に合わせて、最初はパートなど時間の融通が利く仕事から始めました。
そしていよいよ、フルタイムで働こうと思ったときに、予想外のことが起こります。

 

面接に受からないのです!

 

繰り返しますが、元バリバリのトップセールスですよ。数字も申し分ない。
面接を受けている業界も業種も、当時と同じなのに。

どうして受からないんだろう。。。その女性は、自信を失ってしまいます。

■価値の掘り下げで見えてくるもの

そこで面接対策で、私がアドバイスすることとなりました。

といっても、面接トークを練習するわけではありません。模擬面接もやらない。
私がおこなったことは、その女性のトップセールスとしての価値の掘り下げです。

 

何を心掛けたから、安定的に売れたのか?
他の人と違うどんなことをやっていのか?

他の人が続けられないけど、あなたには苦も無く続けられることは?
お客さんはなぜ他ではなくあなたから買ったのか?

結果を得るまでの試行錯誤はどうだった?
あなたのその経験は、今回の企業でどのように役立てられそうか?

今回の面接企業にササる経験はどんなか?
そもそも、その企業が求める人材像とは?

色々と引き出していくなかで、面接企業にとって欲しくて仕方がない要素を、その女性は過去の経験から打ち出せるということがわかりました。

そうなったら、あとはその要素を中心に据えて自分のアピールコンセプトを固める。
そこまで来てから、はじめて面接トークへの落とし込みです。

結果は・・・

で、面接の結果は、当然ながら採用
彼女の感想はこうでした。

「営業で、どうすればお客様の役に立てるかにフォーカスしていたら売れていた。面接のときも同じだとわかった。自分を選ぶことがいかに会社の役に立つかを感じてもらうことが大切だったんだ」

今回の勝因は、戦略にフォーカスしたことにありました。まずは立ち止まって考える。

受け手が本当に心から望むものを。
そして、自分が提供できるものを。

その二つがマッチすることが伝われば、自然と”求められ・選ばれる”状態になります。

“プレゼンテーションとは、単なる話し方ではない”
前回のメールでお伝えしたこのことが、理解しやすいケースだと思います。
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