インデペンデンスデイの大統領スピーチと9.11直後のブッシュスピーチの3つの共通点

映画インデペンデンスデイで大統領がスピーチをおこなうシーンがあります。このスピーチ、なんと9.11後のブッシュ大統領のスピーチと似ているのです。どこがどう似ていて、どう優れているのかを解説します。

from 高確率成約コンサルタント 野村尚義

white-house7月4日はアメリカの独立記念日。英語で Independence Day。

15年ほど前に、このままのタイトル”インデペンデンス・デイ”という映画がありました。この映画のなかで、大統領が演説をおこなうシーンがありました。それを今日は解説したいと思います。

 インデペンデンス・デイとは?

そもそも、インデペンデンス・デイとは?

一言でいうと、エイリアンが地球に侵略してくるのを、世界中でがんばって阻止する映画です(笑)

主役は大きく3人。天才エンジニアと、戦闘機のパイロット、そして大統領。その大統領が、人類の生存をかけてエイリアンに反撃をかける際、国民に演説をした内容が以下です。

おはよう、おはよう。

一時間後には、諸君は文字通り世界中のパイロットとともに、人類史上空前の規模の空中戦を戦うことになる。

人類といったが、この言葉は今日以降、新しい意味を持つ。
民族などの些細な違いには、構っていられなくなる。

我々は共通の目的のために結ばれる。奇しくも、今日が7月4日であるのも、何かの運命だ。
我々は再び、自由のために戦う。

圧政や弾圧から逃れるためではなく、生存をかけてだ。
人類がこの地球に生きる権利を守るためにだ。

今日の戦いに勝利すれば、7月4日は単にアメリカの祝日ではなく、地球人類が確固たる決意を示した日として記憶される一日となるであろう。

我々は戦わずして、滅びはしない。我々は勝利し、生存し続ける。

今日こそが、我々人類の、独立記念日なのだ。

英語版はこちらのリンク先

 大統領スピーチのエクセレントなところ

MP90020129215年前に映画館で見たときも、感動的なスピーチだなとは思いましたが、その理由はわかりませんでした。今ならば、少しは説明できるので、3つのポイントでご説明してみましょう。

1.我々(We)を主語にする

外敵であるエイリアンと闘うために、世界が一体となる。その一体感を示すためか、主語が私(I)でもなければ、あなた(You)でもなく、我々(We)を多用しています。

それは、単に主語だけでなく、言葉のなかでも「人類という言葉は今日以降、新しい意味を持つ。民族など些細なことに構わない」と言います。

共通の敵が存在するとき、我々は一体になる。それを強調しています。

2.明るい未来を示す

「我々は、人類がこの地球に生きる権利を守る」
「我々は戦わずして、滅びはしない。我々は勝利し、生存し続ける」

大統領は語ります。

窮地において、我々は暗い未来を想像します。自分たちは、一体どうなってしまうのかと。
だからこそ、リーダーには明るさが必要。不安をかき消すほどの光になる必要があります。

3.今日を、明るい未来の第一歩と定義する

「今日の戦いに勝利すれば、7月4日は単にアメリカの祝日ではなく、地球人類が確固たる決意を示した日として記憶される一日となるであろう。今日こそが、我々人類の、独立記念日なのだ」

ただ明るい未来を示すだけではありません。その明るい未来は、もう始まっていると。それが、まさに今日。

それを、スピーチのなかで宣言し、聴衆のハートを湧き上がらせる。情熱に火をつけます。

9.11直後のブッシュ大統領の演説との共通点

スピーチを聞いてすぐに思ったのは、「あれ?似たようなのを聴いたことあるな」と。

考えてみると、9.11ブッシュ大統領のスピーチがすごく近い。
どう近いかというと、上記の3ポイントが全て入っているのです。

英語・日本語訳全文はこちら

1.我々(We)を主語にする

Our country is strong.
わが国は強靭です。

we responded with the best of America,
我々は、アメリカの最良の特性をもってこれに対処しました

ブッシュ大統領は、ビルと一部の市民が攻撃されたのではなく、”攻撃されたのはアメリカだ”という論調で語ります。

そして、その外敵に負けないアメリカであると。アメリカ国民を一体化させるスピーチなのです。

2.明るい未来を示す

America has stood down enemies before, and we will do so this time.
今までアメリカは敵を粉砕してきました。そして今回も私たちはそれを実行します。

アメリカは負けないと。

どう負けないのかを、緊急対策チームについて・政府の機能について・金融機能について、さまざまな観点から語ります。

3.今日を、明るい未来の第一歩と定義する

This is a day when all Americans from every walk of life unite in our resolve for justice and peace.
今日という日は、全てのアメリカ人がその日常生活から、正義と平和に対するわが国の決意によって連帯する日です。

今日を誇りの日・決意の日・連帯の日と宣言して、スピーチを終えます。

 

いかがでしょうか?
共通点、多いと思いませんか?

ブッシュ大統領のスピーチライターが、インデペンスデイからパクったとは思いませんが、緊急時のスピーチのポイントは共通するということなのでしょう。



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