from 野村尚義

プレゼンテーションの戦略・戦術・戦法とは?

プレゼンづくりは3つのステップに分かれます。
戦略 – 戦術 – 戦法

戦略とは、自分の語る資格があり、相手が聴きたいものであり、ライバルと比べてありきたりにならずに突出できるコンセプトをみつけること。

戦術とは、戦略のなかで見つけられた”他者との血みどろ競争にならないコンセプト”を磨き、ことばにして魅力的なプレゼンシナリオに仕立て上げること。

戦法とは、できあがったシナリオを、最大効果が発揮するような環境を整えて、実際にプレゼンテーションすること。

戦闘用語ではなく、プレゼンテーションをギフトと考えると

でも、なんだか戦争言葉で話すのっていやだなぁと思っていたりもします。なので、もっと素敵な表現にするべく考えたのが「ダイヤモンドギフトの3ステップ」です。

プレゼンテーションのダイヤモンドフレーム

戦略とは、コンセプト(≒メッセージ)の発掘である。ダイヤモンドを発掘するべく、掘って掘って掘りまくるべし。

戦術とは、魅力化(=磨くこと)である。ダイヤモンドを磨き、プレゼントする相手の指のサイズにあった指輪に加工し、素敵な入れ物に入れるべし。

戦法とは、ムードづくりである。ダイヤを渡すべきタイミングをはかり、最高のムードを演出し、そのなかでダイヤの指輪をプレゼントするべし。

プレゼンの成功とは、ダイヤモンドを無事に受け取ってもらうこと

ダイヤモンドのプレゼントにたとえたわけですが、いわばプレゼンテーションはプロポーズのようなもの。聴き手に対して、一世一代のプロポーズをするつもりで、プレゼンをイチからつくりあげていく。そのとき、上記の3ステップの全部がそろわないと、ダイヤモンドギフトは失敗してしまいます。

石炭をどれだけ磨いても、ダイヤモンドにはならない

ちなみに、前ステップの不備を後ステップでまかなうことはできません。

石炭はどれだけ磨いてもダイヤにはならない。
サイズの合わない指輪は、最高級のレストランで渡しても、指に入ってはくれない。

にも関わらず、そんなボタンの掛け違いをやろうとしている場面をよく見ます。なんの引っ掛かりもない、ありきたりなメッセージを、なんとか魅力的にしようと試行錯誤しているプレゼンターは数多くいる。

もちろん、泥のついた石炭よりもピカピカに磨いた石炭のほうがキレイでしょう。でも、まずはその石炭を手放して、もう一度ダイヤモンドを発掘することをオススメします。

いま一度、自分のプレゼンのコンセプトはダイヤモンドかを見直してみましょう。
相手の指にぴったり入ってくれそうかを見直しましょう。
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