プレゼンテーションのダイヤモンドフレーム

プレゼンスキルを総合的に高めるためのダイヤモンド・ギフトフレーム

受け手に届くプレゼンテーションのために必要なのは、「1.コンセプトを練る」→「2.磨いて、メッセージに仕立てる」→「3.受け手に届ける」の3ステップ。これはプロポーズでダイヤの指輪を渡すシーンを考えるとわかりやすい。

from 野村尚義

■受け手に届くプレゼンテーションの条件

きちんと受け手に届くプレゼンテーション。それを実現するためには、なにが必要でしょうか。

たとえば、わかりやすく話すこと。 たとえば、魅力が伝わるように話すこと。 たとえば、タイミングを間違えないこと。 など、必要な要素は色々ありそうです。

私はこれらの数ある要素を、3つのプロセスに分けて考えています。 3つのプロセスというのが、以下のとおり。

1.コンセプトを練る
2.コンセプトを磨いて、メッセージに仕立てる
3.メッセージを、受け手に届ける

それぞれ、簡単に説明しますね。

■1.コンセプトを練るとは?

コンセプトを練るというのは、受け手に届ける価値を練る部分。

「結局、一言でいうと何を伝えたいんですか?」をしっかり考える。戦略パートともいえます。 受け手に思いを巡らせて「彼らは結局、何を求めているんだろうか?」と考えたり。 自分の言いたいことが、ありきたりなものにならないように、切り口を考えたり。

このコンセプトを適当にしてしまうと、プレゼンの成功は望めません。

■2.コンセプトを磨き、メッセージに仕立てるとは?

コンセプトをメッセージに変えていくとは、磨くプロセスです。 磨くとは、魅力的に表現すること。

具体的に語ったり、わかりやすく構成したり。 数字で論拠を示すとか、エピソードで具体化するとか。 ストーリーで受け手の心に響かせるなどというのも、この“メッセージ化”のパートです。

同じコンセプトでも、魅力的に磨いてから伝えるのと、そうでないのでは、伝わり方は天と地の差ですね。

■3.メッセージを、受け手に届けるとは?

最後の”受け手に届ける”とは、まさにメッセージを口にする瞬間です。

言葉は口にしてはじめて、聴き手に認識されるわけですから。 たとえば、笑顔があるのか?たとえば、話のスピードや間の取り方は? たとえば、ボディ・ランゲージ。そもそも、どういう印象を目指すのかの方向性は?

これらの要素は、とても重要です。 同じシナリオでも、熱意いっぱいで話すのと、面倒くさそうに話すのでは、受け手の印象は大きく変わりますから。

■プレゼンテーションの3ステップは、ダイヤモンドの指輪を渡すようなもの

1.コンセプトを練る
2.コンセプトを磨き、メッセージに変える
3.メッセージを、受け手に届ける

この3つのプロセスに、私は“ダイヤモンド・ギフトのフレーム”と名付けました。

ダイヤモンドギフトとは、何か?イメージしてほしいのは、男性がプロポーズでダイヤの指輪を渡すシーン。 プレゼンテーションの語源はプレゼントですから、一世一代のプレゼントのシーンになぞらえています。 ダイヤモンド・ギフトのフレーム

STEP1の“コンセプトを練る”は、ダイヤモンドを手に入れるプロセス。

発掘してくるもよし、買ってくるもよし。ダイヤという一番大切な部分がないと、指輪は完成しません。 プレゼンの核であるコンセプトは、指輪の中心に位置するダイヤモンドなのです。 ダイヤモンドと呼ぶにふさわしいコンセプトにたどり着くまで、掘って掘って、掘り続けましょう。

STEP2の“コンセプトを磨き、メッセージに変える”は、ダイヤを磨き、加工し、素敵な指輪に仕立て上げるプロセス。

掘ってきたばかりのダイヤは、泥がついていて、輝きが足りません。ピカピカに磨き上げる必要があります。 また、女性の指のサイズに合わせて、リングを調整してあげなければなりません。 プレゼンでも、コンセプトを具体化・肉付けすることで魅力的に仕立て上げたり、受け手に合わせて表現を工夫したりします。

STEP3の“メッセージを、受け手に届ける”は、出来上がったダイヤの指輪を、彼女に手渡す段階です。

プロポーズですから、やはりラーメン屋で渡すべきではないでしょう。そこに必要なのは、ムードです。 そして、ムードはあなたの態度と周囲の環境がつくるもの。 プレゼンでも、話し方の雰囲気で、受け取ってもらえるかに差が出てくるわけです。  

■前プロセスでの失敗は、後プロセスで取り戻せない

ちなみに、前ステップの不備を後ステップでカバーすることはできません。

石炭は必死に磨いてもダイヤにはならない。 なんの引っ掛かりもない、ありきたりなメッセージを、魅力的にしようと試行錯誤 するのは、石炭を磨いてダイヤモンドにしようとするのに似ています。

もちろん、泥のついた石炭よりもピカピカに磨いた石炭のほうがキレイでしょう。 でも、まずは石炭を手放して、もう一度ダイヤモンドを発掘することをオススメします。

最高のステージで渡した指輪も、サイズが合わなければ台無しです。 笑顔とか、ボディランゲージとか、いわゆる話し方にばかり目を奪われることは、 指輪を手渡すシーンにばかり気を取られ、肝心の指輪がおろそかになるようなものです。

「コンセプトを練る」→「磨いたメッセージに仕立てる」→「最高のかたちで届ける」 ぜひ、すべてのプロセスに目を向けてみてください。

戦略的プレゼンテーションメールマガジン プレゼン勉強会prazy

このページの先頭へ