表情は読み取られるものであり、笑顔は顔の筋肉運動である

表情ひとつで、聴き手はあなたの自信や熱意を察知する。それらがなければ伝わってします。では、どのように表情をつくっていけばよいのか?3つの方法をお伝えします。

from 野村尚義

■表情は読み取られるものである

デリバリー8つの要素を昨年からお伝えしている最中でした。

そして、本日はレッスン7。

表情についてです。

話し手の表情がプレゼンでどう大切か?

一言でいえば、受け手は話し手の表情から、話し手の心のうちを読み取ろうとするものです。

それは、意識的にも無意識的にもおこなわれます。

 

まぁ、わかりやすいところからいきますと、以下の2人でどちらの話が信用できそうですか?

A:「これ、あなたにオススメなんです!」

B:「これ、あなたにオススメなんです!」

ほとんどの方は、Aが信用できると思ったのでは?

 

Aは自信と余裕を感じさせる笑顔。

Bは何かを隠している顔。とても「あなたにオススメなんです!」のときの表情ではありません。

表情とセリフのミスマッチに、受け手は「あれ?なにかおかしい?」と思うのです。

 

私たちは、話し手の表情を読み取ると言いましたが、これは先天的に私たちが持って生まれた力。

意識せずとも機能してしまうアンテナだからこそ、無視するわけにはいきません。

ちなみに、赤ちゃんでも笑顔や怒り顔を察知するようですよ

 

■プレゼンで必要な表情は、ずばり笑顔

では、受け手から察知される以上、無視できない表情。

どんな顔をすればよいのでしょう?

一言でいえば、笑顔です。

 

なぜ、笑顔なのか?

笑顔は、2つの意味でプラスに働きます。

ひとつ、笑顔は敵意がないことを示す。

もうひとつ、笑顔は自信と余裕があることを示す。

 

「まぁ、笑顔が大事ですよね。でも、なかなかそれができなくて。。。」

そんなところありますよね。

では、どのように笑顔をつくるのか?

■笑顔とは顔の筋肉運動である

笑顔はないよりも、あったほうが良い。そんなことは、みんなわかっています。

そのうえで「わかっているけど、なかなか作れないから困っている」

多くの方は、そう感じているのではないかと思います。

 

実は私も同じでした。

十数年前、まわりから「しゃべっているときの顔がコワイ」というフィードバックをよくもらっていました。

だから、笑顔がつくれないという人の気持ちはよくわかります。

そんな私が、笑顔問題を克服した方法について、具体的な話を3つお伝えしたいと思います。

 

■笑顔づくり1:聴き手への感謝を思い出す

笑顔がつくれないのは、やはり緊張しているときです。

緊張しているときというのは、意識が自分自身にフォーカスしているとき。

「うまくいかなかったらどうしよう」

「恥ずかしい・・・」

そのようになりがちです。

 

いわば、聴き手不在の状態に、自ら入っていってしまう。

でも、それでは顔がこわばってしまって当然。

フォーカスは自分自身にではなく、受け手に向けるべきです。

 

しかし、そのとき「自分は、受け手から評価の目にさらされている」などと思ってしまうと、緊張が加速する。

だから、そうではなく受け手は自分の味方だと思うことです。

「受け手は自分の味方なんだ。受け手は自分の味方なんだ」

 

…これだけでそう思えればよいのですが、なかなか難しいでしょう。

自分に言い聞かせることばというのは、その裏側に真逆のものがあるのでなかなか利かない。

だから、自分の言い聞かせるのではなく、視点を変えましょう。

 

受け手が、あなたのためにやってくれていることを、具体的に考える。

そして、少なくとも受け手があなたのために”プレゼンを聞く時間”を提供してくれている。

これだけは間違いのない事実です。

 

そして、そのことに感謝の気持ちを示してみてください。

心のなかで「時間をいただいて、ありがとうございます」と口にしてみてください。

自然と表情が和らいできます。

 

■笑顔づくり2:口角をあげる

ひとつめは、いわゆる精神論でした。

精神論ではありますが、利くひとには利きます。

ただ、これだけではムリだという方もいると思うので、もうひとつ、より実務的な方法を。

 

口角をあげてください。

以上。

 

これ、冗談ではなく、本当にこれだけで笑顔なのです。

口の端を横に広げて、少しだけ斜め上にあげる。

これだけで、八割がた笑顔に見えます。

 

「八割がたということは、残り2割は笑顔じゃないということじゃないか!」

そう思う方もいると思います。そして、それは事実です。

いわゆる「口は笑っているけど、目は笑っていない状態」に仕上がります。

 

でも、私は思うのです。

80点とれていたら、いいじゃないですか。

さっきまで、0点からどう上げるかという話をしていたくらいなのだから。

 

もちろん、もっとうえの笑顔というのはあります。

目も笑顔になったほうが、より素敵な笑顔にはなります。

しかし、目の周りの筋肉というのは、意識で動かせないものがいくつかある。

要は、感情面で本当に笑えるときでないと、笑顔をつくってくれない筋肉です。

そこは、あきらめましょう。

 

■「口角をあげよ」の奥にある考え方

わたしが言っている「口角を上げよ」という方法。

その根本にあるのは「笑顔は、顏の筋肉運動である」という考え方です。

感情を表現するものではなく、単なる筋肉運動です。

 

そう割り切ってしまった方が、プレゼンのときに笑顔はつくりやすい。

なぜならば、プレゼンのときに心の底から笑えるメンタリティのことは多くないからです。

「心の底から笑え」と言われる方が、プレッシャーになる。

それよりも「どんな心境でも構わないから、とりあえず口角を上げろ」と言われた方が、楽ではないですか?

 

ただし、付け加えるならば、笑顔は顔の筋肉運動ですから、

これまでの筋トレ活動なしに、筋肉が自由自在に動いてくれることはありません。

いままで、笑顔をこころがけていなかったならば、少しの間筋トレをおこないましょう。

 

私は、十数年前、笑顔のトレーニングのために、デスクに小さな鏡を置いて、常に笑顔を心掛けました。

あと、夜の電車で窓ガラスに自分の顔が映るたびにニッコリ笑顔をつくったり。

若干、ほかの乗客に変な目で見られましたが(笑)

 

■笑顔づくり3:笑える話を意図的に入れる

3つめの方法は、自分が笑える話を、自ら入れておくということです。

たとえば、ちいさなジョークを入れておく。

それは、聴き手を笑わせるためである前に、自分を笑わせるため。

 

ジョークをいうときに、ガチガチの顔で言おうとは思いません。

少し自分の表情が和らぐのに気づくでしょう。

それを、意図的に設計するということ。

 

ただし、このテクに関しては注意ポイントがひとつ。

ジョークがうけなかったときに、より一層顔がこわばることだけは避けましょう。

たとえ、スベっているように感じても、聴衆は心の中では、和らいでくれているはずです。

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