from 野村尚義

■「方略→戦略→戦術」で、ムダなくムリなく目標を達成する

昨日のメルマガには、何名かの方から返信もらっていまして、

『「方略」食いついてます!(^^)

方向性を略する・・・そこ略していーの?とか思ってます、正直(^^;;』

というお声もいただいております。。。

 

ちょっと、わかりにくかったですかね。というか、説明が少なくて乱暴でしたね。

to be continued..ということで許してくださいm(_ _)m

そこで「方略とは?」「戦略とは?」「戦術とは?」をわかりやすいたとえで話そうと思います。

■仲間うちで旅行にいく場合、旅行を成功させる手順は?

たとえば、あなたが仲間たちと「連休で旅行に行こう」という話になったとしましょう。

(今日で連休はおわりですが(笑))

そこでは仲間たちが、めいめいの希望を言います。

 

「近場で、箱根とかはどう?」

「せっかく旅行なのに、それは味気ないよ」

「温泉よりも、泳ぎにいきたい!」

「私、水着持ってない…」

「沖縄はこないだ行ったんだよね~」

「沖縄は広いから、こないだ行っていないところに行けば?」

「どうせなら、よいホテルに泊まりたい」

「暑いところはいやだなぁ」

「おいしいものが食べられれば、どこでもいいや」

 

これではとても収集がつきません。

“旅行”というだけでは、あまりにも範囲が広い。

まずは「どんな楽しみのために、どういうところに行くか」だけを決めます。

細かいことは言わない。

 

たとえば

「インドア派もアウトドア派もいるなかで、僕らに共通するのは”大河ドラマが好き”ということだ。

今回の旅行、“みんなで大河級の歴史をめぐる”ための旅行というコンセプトでどうだろうか?

ところで、みんなの休日が合う日が2日間しかない。その短い時間で楽しめるようにしないと。

 

…となると、移動時間すらもったいない。

見るべき場所がギュッと近くに集まっている京都に行くというのはどうだろう?」

という感じで。あくまでたとえですよ。

■方略が決まってから、戦略が決まる

ここまでが方略です。

まずは方向性を指し示すこと。それに同意を得た瞬間に、それ以外の選択肢はなくなります。

だから、北海道についても、沖縄についても、調べる必要もなくなる。

 

そして”京都大河旅行をどのように楽しむか”を考えるのが次のステップ”戦略”です。

・オーソドックスだけど修学旅行を思い出せて楽しめるところとして、清水寺は行こう

・みんなが大好きな坂本龍馬の墓は、行ったら「また仕事がんばろう」と思えるだろう

・マニアックだけど面白いところは、●●くんに見繕ってもらおう

 

これらの思考は「京都大河旅行」ありきです。

大きな方向性があるからこそ、より具体的な楽しみ方が考えられるわけです。

■最も具体性が高いのが戦略

戦略として「たのしむために行くべき場所」が見えてきたら、最後に戦術レベルです。

・これらの行くべき場所を効率的に回るには、この順番だ!

・せっかくだから、イベントとか重なってないかな?

・名所の近くのレストラン、何がおいしいのか調べておこう

 

“戦術は戦略に従う”という言葉があります。

いくべき場所が決まるから、廻り方などの戦術が立てられる。

まさに「方略→戦略→戦術」です。

 

・・・いかがでしょうか?

方略と戦略、そして戦術のイメージが少し持てましたでしょうか?

もうひとつ、次回はよりビジネス的な例をお話ししようと思います。

戦略的プレゼンテーションメールマガジン プレゼン勉強会prazy