from 野村尚義

スポットライト産業は努力だけでは報われない

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「これを一生の仕事にできれば幸せなのに!」と憧れる人が多い業界(僕はスポットライト産業と呼んでいます)であればあるほど、労働単価が低くなる傾向にあります。

努力・能力・研鑽とリターンが釣り合いませんが、それは需要供給曲線を考えれば当然のこと。いわゆる供給過多です。

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「お金にならなくてもあこがれだからやりたい!」という人が多ければ市場価格は下がるのだから(厳密には一部の頂点が総取り)。

でもそういう業界に身を置く人はめちゃくちゃがんばっています。根本にあるのが”好きだから仕事にしたい”という人だから努力が苦にならない。

逆に言えば、ライバルたちも鬼のようにがんばっている。だから努力だけで頭ひとつ飛びぬけることが難しい。それがこうしたスポットライト産業の難しいところだと思います。

足りないのは更なる努力か?それとも・・・

そうした場面において、足りないのは”更なる努力”ではなく、“戦略”なのではないでしょうか?

僕は本にサインを求められたとき「Sincerely and Strategically(真摯に、戦略的に)」と書き添えることにしています。真摯さと戦略性の二刀流こそが、勝利への最短コースだと信じているから。

僕の周りで好きを仕事にしている人間は、本人が戦略家か、もしくは戦略ブレーンが近くにいるかのどちらかです。

真摯さは素敵なことだからこそ、報われてほしい。

「努力は絶対報われる」

高橋みなみみたいなセリフを真顔で言いたい。

でも残念ながら、「自分は一生懸命だから!」と努力にあぐらをかき始めるとうまくいきにくくなります。

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自分は右上にいるか?足りないのは上へのベクトルか?それとも右へのベクトルか?

そして足りないものを具体的にどうやって埋めるか?

それを考えないといけないと思います。

とある、がむしゃらにがんばる大好きな友人に向けて。

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