from 野村尚義

ぼくが心がけていることの中で「失敗を恐れずにまずはチャレンジする」ということがあります。

この考え方は正直な話、ぼくにとって自然とできるものではありません。ちょっと完璧主義な性質があって、そして怖がりなところがあるせいで、うまくいく状態が整ってから行動に起こそうとか、失敗している姿を誰かに見られるのは恥ずかしいとか、元来のぼくはそういう考え方をする人間です。

でもこの考え方のままだと、まぁ行動が前に進まない。だから無理矢理にでも矯正をかけていこうと努めています。こういう考え方をするようになって長いのですが、未だにこの「失敗を恐れずにチャレンジする」という考え方が血肉になって自然とできているという感覚はありません。それでもやればやるほど抵抗感は薄れていきます。

そんな「失敗を恐れず行動する」ことについて話していくのですが、文章読むの苦手な方はこちらの音声からどうぞ。

成功者は勝算がどれくらいかを見極める

ダイレクトレスポンスマーケティングの世界で有名な起業家の1人マイケル・マスターソンはこういう言葉を残しています。

成功する人たちは「あらゆることが100%正しい」または「成功することが絶対に確実」になるまでぼんやり待って過ごしたりしない。彼らは勝算がどれぐらいかを、そして勝ち目がまぁまぁあれば大胆かつ精力的にする。

この「勝算を見極める」という考え方は非常に面白いと思って。「失敗はあるもんだから」と言って目をつぶって前に飛び出すのでもない。石橋を叩きすぎて割ってしまうのでもない。「多分大丈夫。まぁまぁいけるだろう」ということを見据えて行動に出ている。成功確率とスピーディーのバランスをとっていると言うことでしょう。

それでふと思ったことが「じゃあ、そこで言う勝率ってどれぐらいの数字なんだろうか?」ということです。

実際に勝っているひとたちの勝率は?

そこで興味本位でプロ野球ペナントレースの優勝チームがどれぐらいの勝率で優勝しているのかを調べてみました。調べてみた数字は意外に感じました。

ぼくが生まれた昭和51年以降、勝率6割越えで優勝した回数が21回。勝率6割未満が残りの23回。最も勝率高く優勝したのが0677が1990年の巨人。その下が2012年巨人の0.667。3回に2回勝ち続けて優勝が20年に1回いくかどうかくらい。

あまり高くないとぼくの感覚では思うんですが、あなたの感覚はいかがでしょうか。

当然の話、勝率10割ペナントレース負け知らずなんてありえない話です。だけれど正直7割ぐらいは行けるのかなと思っていました。だって戦力差がものすごい時もあるわけですから。でも実際は圧倒的に強いチームですら3回に1回は負ける。

このことを考えると、やはり失敗や負けを恐れて行動に出ないと言うことがどれほどバカバカしいことかがわかる。負け知らずのままいけると信じて準備にばかり時間をかけることがどれほど時間のロスなのかがわかる。誰かの負けに対して失敗に対して「あいつは能力がないから失敗するんだ」と言い放つがどれほど世間知らずなのかがわかる。

負けを計画に組み込み、その負けから学びを得て勝ちに近づけていく。その必要性をマイケルマスターソンのことばが教えてくれるようにぼくには感じます。

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